2008年3月8日土曜日

今のF1なら誰でも早く走れる?

今季から電子制御ドライバーエイドが禁止される新世代のF1について、元ワールドチャンピオンのアラン・プロストは、それでもまだプロスト現役時代に比べると簡単な乗り物だと語っている。「最近のF1には、好きになれないものがたくさんある」と、彼はイギリスのデイリー・メール紙とBBCのインサイド・スポーツの共同インタビューに答えた。「金とか政治とかテクノロジーの話が多すぎる。そういうものがなければ、F1はずっといいものになりうるのにね」 プロストによれば、特に幻滅したのは、最近のF1マシンが誰でも簡単に運転できるように見え、月並みなドライバーでもすぐにF1に乗れてしまうことだという。「私の時代には、ドライバーはもっと重要な存在だった。クルマを乗りこなす手助けをしてくれるようなテクノロジーが発達していなかったからだ。今のドライバーたちは1周目から最後の周まで、ただできるだけ速く走ればいいと思っている。クルマは速くなったが、ドライバーは頭を使っていないし、高度な戦術や戦略もない。そして、ドライバーとエンジニアの共同作業も少なくなった。私が好きなF1とは別ものだ」、「昔からマシンとチームはドライバーよりも重要だったが、私がレースをしていた時代には、少なくともひとつ確かなことがあった。速いドライバーは誰と誰なのかがハッキリしていたんだ。今はそれが明確ではない。グリッドの上から3分の2にいるドライバーを適当に選んで、速いクルマに乗せれば、それで勝ててしまうんだ。昔はそうではなかった」 ルイス・ハミルトンについても、その才能を正確に見極めることはできないとプロストは言う。「ほとんど経験のない新人ドライバーがF1に来て、いきなり速く走れてしまう理由もそこにある。まるでテレビゲームと同じなんだ。ルイス・ハミルトンだってそうだ。彼は超人的な天才なのか、あるいは平凡なドライバーなのか。F1マシンが楽に乗れるようになってしまっているから、その判断は難しいと思う」。
確かにプロストの時代は個性あるドライバーの走りがそのままレース中のバトルに垣間見ることができたと思う。ドライバーの気迫が画面から伝わってきた。だから熱狂的なファンが増えていったのだと思う。自分もその一人かな?
とは言えプロスト様ならではのコメントで実際そんな誰でも早くとはいかないでしょう???

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